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どんな歯医者さん?
「そんなことを私は望んでなんかいなかったわ!」
「そんな・・君のためを思ってやったのに」
皆さんも経験ありませんか?
「あなたのため」と思ってやったことが伝わらなかった経験が。
そんなとき、つい相手のせいにしてしまいがちですが、よくよく考えてみると、
自分だったら喜ぶ「あなたのために」を相手に押しつけていた、
自分のための「あなたのため」だったことに気付きます。
医療の場でもよくある風景です。
健康を創る主役は我々医療者ではありません。
来院されるあなたです。
医療は専門家としての健康観を
押しつけるのではなく、
まずは
あなたの健康観を知ること
、
すべては相手を受け止めるところから
始まるのではないでしょうか。
あなたの立場にたって健康をサポートすることが私たちの役目です。
だから、いっぱいお話してください。
あなたが思っていることを。今日どんな気持ちで来院されたのか?心配していること、
不安に思っていること。歯よりも自分が大切にしていること(笑)などなど・・・
わたしたちは治療を終えて三好プリベント歯科の玄関を出るときの
来院者の気持ちを大切にします。
「雲一つないスッキリと晴れ渡った気持ち」
そんな気持ちで当院を後にしていただけたら、なによりも幸せです。
私たちプリベントスタッフにとって来院されるみなさんの健康とは、
単に虫歯や歯周病がないということではなく、その歯を使って
美味しく食事をしたり、お話ししたり、笑顔がきれいだったり、
歯のことに悩まず勉強や仕事や恋愛に集中できることだと考えています。
来院される方もチームメンバーも業者さんも、そして自分も・・・
皆がそう思ってくれるような歯科医院にしたいと思っています。
平成10年4月に三好プリベント歯科はスタートしました。
「プリベント」は「予防する」
という意味です。
悪くなってから治すのではなく、お口の健康を守り育てることが歯科医師としての自分の使命と考えプリベントと
名付けました。でも最近はちょっと違うかな?と感じています。
「守り育てる」という言葉には医療サイドのほうが立場が上というニュアンスを感じるからです。
「患者さんの健康はオレが守るんだ!」という気持ちの裏には
患者さんの健康観は所詮シロウトのもので、
専門家の健康観の方が優れている
という考えが根底にあるからです。
「オレの言う通りにしておけば間違いない。白い巨塔」財前教授と患者の会話
「とにかく助かりたければ手術するしかありません」
「は、はい。お願いします・・先生におまかせします。」が典型ですね。
医者の本来の目的は「病気になった人を治すこと」よりも
「健康な人を増やすこと」
です。
将来自分の子供が大人になって親になる頃には、歯医者は「虫歯を治しに行く修理工場」ではなく、
ほとんどの人が「すてきなお口を育むエステサロン、メンテナンスセンター」的なイメージを持つような
世の中になって欲しいと願っています。
お堅い話を数行ほど。
1986年,WHO(世界保健機関)の国際会議で発表されたオタワ憲章では「ヘルスプロモーションとは,人々が
自らの健康をコントロールし,改善できるようにするプロセスである」と定義し,「健康」を生きることの目的
ではなく,生活の資源と位置づけています。
健康とはWHO憲章で次のように定義されています。
みなさんバランスとれていますか?みなさん健康ですか?
「仕事も順調!健康診断もすべて問題なし!でも最近彼女にふられて落ち込んでいるんです。
何もする気がおきません。」なんていうのはバランス崩れちゃってますよね。不健康ですね。
目指すものをちょっと変えて
「健康」
ではなく
「幸せ」
にしちゃいましょう。
「幸せ」は自分の考え方一つで決まるものです。
「健康」の要素が1つ2つ欠けていたって「自分は世界一の幸せ者だ」と自分が思えれば幸せになれちゃうん
ですね。他人が決めることではありません。
「仕事も順調!健康診断もすべて問題なし!最近彼女に振られて落ち込んだけれど、今は新しい出会いめざして
ワクワクしてます!」なら幸せですね。
屁理屈言ってないでさっさと歯を治せと言われそうですが、医療人としての立ち位置って最も大切だと思うのです。
私は大学で6年間、虫歯の削り方や冠のかぶせ方、入れ歯の作り方などを学びましたが、それはまず
虫歯があること、歯が抜けてしまっていることが前提の学問
のため、いかに上手く削るか、いかにきれいな歯を作るかといったテクニックに重きが置かれてきたように思います。
私も様々な研修会、セミナーに参加して治療技術を研鑽してきました。
もちろんとても大切なことですが、そこには医療従事者が陥りやすい罠があります。
「人を見ずに病を見る」
一番陥ってはならないことです。