札幌市白石区の歯医者・小児歯科【三好プリベント歯科】

スタッフブログ 歯周病と糖尿病

皆さん、こんにちは!
今回のブログを担当させていただく俵谷です

1月も残すところ、あと5日となりました。
年末年始は本当に時間の経過が早く感じますよね。

寒い寒い2月を乗り切れば、
春の声が聞こえ出す3月。

春まであと少しの間、
インフルエンザや風邪が流行している時期ですので、
予防をしっかりして過ごしていきましょう!

さて、本日のブログですが、
《 歯周病と糖尿病 》についてお伝えしたいと思います。

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世界で最も患者数が多いとも言われる感染症。
厚生労働省の調査によると、
日本でも7割もの人がこの感染症に
かかっていました。


その感染症は何かというと・・・・
『歯周病』です



かつては“歯が抜ける病気”と思われていた歯周病ですが、

確かに、歯周病が進行すると歯は抜けてしまうのですが、
『歯が抜ける病気が歯周病である。』ということではありません。

近年の研究で全身に影響を及ぼすことが分かってきました。

特に糖尿病とは密接な関係があり、
歯周病患者は
症状が良くならないばかりか悪化してしまうこともあるのです

さらに、歯周病菌が血管内に入ると血栓ができやすくなり、
心臓病や脳梗塞のリスクを高めるという研究報告も相次いでいます

ありふれた細菌として見過ごされてきましたが、
近年では研究者の間で様々な病気と密接に関わっているのではない
との報告が増えています。



中でも糖尿病については、歯周病菌を減らす治療をしたところ、
それまで良くならなかったヘモグロビンA1c
(過去1~2か月の血糖値の状態を示す指標)が
劇的に改善した人もいるほどでした。

しかしながら、糖尿病は感染症じゃないはずです。
その原因菌のニオイをかいでみると、ものすごくクサイのです!
一体この細菌の正体とは何なのでしょうか??

調べてみると、この細菌の正体が「歯周病菌」でした。


歯周病は、口の中の細菌により歯茎が炎症を起こす病気
です。

歯を支える土台の骨に影響が及ぶと、骨がとけだし、歯はグラグラになります。


一方、
糖尿病は血液中にある物質が増えることで
糖分を細胞にしまうイン
スリンの働きが弱くなります。

実は、
歯周病で歯茎が炎症を起こすと、阻害物が増えてしまう事がわかりました。

でもなぜ歯周病になると阻害物が増えてしまうのでしょうか?


そのカギとなるのがマクロファージです。
体内に侵入した細菌やウイルスと戦う免疫細胞です。

歯茎では、歯周病菌とマクロファージが壮絶な戦いを繰り広げます。
この時、仲間を呼ぶためにマクロファージが出す物質が阻害物だったのです


つまり、歯周病を放っておくと歯周病菌が増え、

マクロファージが仲間を呼ぶために阻害物を放出。

すると、インスリンの働きが阻害され糖尿病が悪化。

この状態が続くと、体の抵抗力が下がり、
歯周病菌が ますます増えるという悪循環に陥ってしまいます。

糖尿病の方が歯周病治療で良くなったのは、
悪循環を断ち切ったためだったのです。

★歯周病予防3つの落とし穴


その1・歯の磨き方

毎日、歯磨きをしていても歯周病になってしまうのは細菌の塊、
歯垢(しこう)が落ちていないためです。

歯ブラシを大きく動かす「ゴシゴシ磨き」だと、
歯と歯のすき間に毛先が届かず、歯垢がたまってしまうのです。

磨き残しを防ぐには歯ブラシを小さく動かす「クシュクシュ磨き」
がおススメです。


その2・生活習慣(喫煙)

タバコを吸うと、煙に含まれるニコチンなどによって
歯肉(歯茎)が酸素や栄
養不足になります。

酸素が大嫌いな歯周病菌にとっては繁殖しやすい環境になってしま
います。


その3・歯に自信がある人(気付きの遅れ)

虫歯になった事がない、歯に自信があるという人は、
歯科医に行く機会が少ないため、
歯周病がいつのまにか進行している場合が多いです。

歯が痛くなくても年に1回は歯科医へ行くことが歯周病の早期発見
・予防の近道です。

今日は少し難しい話になってしまいましたが、
歯周病の方は、まずしっかりと歯周病を治すこと

それが、全身の健康につながることであると
覚えておいてもらえると嬉しいです。

どうせなら健康で長生きしたいものですよね♪
 

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